全ては、お前の為
仕事と両親
紅零が露鬼を倒し、総長になった頃。
「はぁはぁ…よく頑張ったね、紅零くん。
僕の負けだよ」
「はぁはぁ…じゃあ今日から、このチームは俺のものだ!」
紅零と露鬼は、地面に転がる。
「露鬼」
「んー?」
「俺、強い?」
「うん!この僕を倒したんだから!自信持ちなよ!」
「でも…まだだ!
早く…大人になりたい!どうすれば、早く大人になれる?」
「それ、何なの?
紅零くん、口癖みたいに“大人になりたい”ってばっか!」
紅零は、全てを露鬼に話した。
全て━━━━━━
「そう…だったら、あと四年頑張んなきゃ!」
「うん、そうだな…」
「僕、このチーム抜けて仕事に専念しようと思うんだ。それでさ、紅零くんも僕の仕事一緒にしない?
正直、まっとうな仕事じゃない。
裏の世界の仕事。
それでもいいなら、僕の仲間になってよ!」
「え?」
「その代わりっていうのもなんだけど、僕も紅零くんのお願い、何でも叶えてあげるよ?」
「フッ…!いいよ!」
「あ、でも!ちゃんと高校は卒業しなよ!」
「は?やめようと思うんだけど……って、まだ入学して少ししか経ってないけどな」
「それはダメ!ちゃんと卒業して?
卒業してからで十分だよ。
で、成人したら迎えに行くんでしょ?
雨音ちゃんだっけ?」
「わかった」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
それから三年経ち、卒業した紅零。
露鬼に呼び出され、会いに行ったのだ。
「おめでとう!これ、卒業祝いだよ!」
露鬼は数枚の写真を渡した。
「なんだよ、これ…
……雨音……!?」
「僕の恋人が雨音ちゃんと同じ会社に就職したんだ。
てゆーか、就職させたんだけど……
今日から色々雨音ちゃんのこと教えてもらうようにお願いしてるから、僕も色々状況を教えるね!」
「いいの?」
紅零の顔が、パッと華やかに明るくなった。
「はぁはぁ…よく頑張ったね、紅零くん。
僕の負けだよ」
「はぁはぁ…じゃあ今日から、このチームは俺のものだ!」
紅零と露鬼は、地面に転がる。
「露鬼」
「んー?」
「俺、強い?」
「うん!この僕を倒したんだから!自信持ちなよ!」
「でも…まだだ!
早く…大人になりたい!どうすれば、早く大人になれる?」
「それ、何なの?
紅零くん、口癖みたいに“大人になりたい”ってばっか!」
紅零は、全てを露鬼に話した。
全て━━━━━━
「そう…だったら、あと四年頑張んなきゃ!」
「うん、そうだな…」
「僕、このチーム抜けて仕事に専念しようと思うんだ。それでさ、紅零くんも僕の仕事一緒にしない?
正直、まっとうな仕事じゃない。
裏の世界の仕事。
それでもいいなら、僕の仲間になってよ!」
「え?」
「その代わりっていうのもなんだけど、僕も紅零くんのお願い、何でも叶えてあげるよ?」
「フッ…!いいよ!」
「あ、でも!ちゃんと高校は卒業しなよ!」
「は?やめようと思うんだけど……って、まだ入学して少ししか経ってないけどな」
「それはダメ!ちゃんと卒業して?
卒業してからで十分だよ。
で、成人したら迎えに行くんでしょ?
雨音ちゃんだっけ?」
「わかった」
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それから三年経ち、卒業した紅零。
露鬼に呼び出され、会いに行ったのだ。
「おめでとう!これ、卒業祝いだよ!」
露鬼は数枚の写真を渡した。
「なんだよ、これ…
……雨音……!?」
「僕の恋人が雨音ちゃんと同じ会社に就職したんだ。
てゆーか、就職させたんだけど……
今日から色々雨音ちゃんのこと教えてもらうようにお願いしてるから、僕も色々状況を教えるね!」
「いいの?」
紅零の顔が、パッと華やかに明るくなった。