全ては、お前の為
「二人はとっても、お似合いだね!
結婚は?しないの?」
「んー、ちょっと色々複雑なんだぁ」
何気ない雨音の言葉に、露鬼と楓夏の表情が曇った。
「あ…ごめんなさい!私、無神経なこと……
本当にごめんなさい!
楓夏もごめんね!」
「ううん。いいの!結婚にこだわらなくても、一緒にいれたらそれで……」
「楓夏…そうだよね!」
そして、バーを貸しきってのパーティーが始まった。
「紅零くん、雨音!
結婚おめでとう!!」
クラッカーの音と共に、みんなのお祝いの声が響く。
「「ありがとう!」」
雨音は自然と涙が出ていた。
こんな風に人に祝われたことのない、雨音。
ずっと蔑まれて生きてきた、幼少期。
こんな風に沢山の人達に温かく祝ってもらえることに、言葉にできない感動をおぼえていた。
「雨音?」
「どうしたの?」
紅零や楓夏達が心配そうに顔を覗く。
「幸せだなぁって!
ずっとこんな温かいお祝い、されたことなかったから……」
「これからは、いつでもみーんなでこんな風にわいわい食事しよ?
僕がいつでも、こんな風に準備してあげるよ?」
露鬼が、フワッと笑って雨音に言った。
「露鬼さん?」
「紅零くんから、色々聞いてるんだ。
雨音ちゃんがどんな辛い思いして生きてきたか……
だから、これからは僕達が二人を幸せにしてあげるよ?」
「雨音、これからは幸せが待ってるよ!」
「楓夏、露鬼さん…ありがとう……!」
「雨音、幸せになろう!」
「うん、みんなありがとう!」
結婚は?しないの?」
「んー、ちょっと色々複雑なんだぁ」
何気ない雨音の言葉に、露鬼と楓夏の表情が曇った。
「あ…ごめんなさい!私、無神経なこと……
本当にごめんなさい!
楓夏もごめんね!」
「ううん。いいの!結婚にこだわらなくても、一緒にいれたらそれで……」
「楓夏…そうだよね!」
そして、バーを貸しきってのパーティーが始まった。
「紅零くん、雨音!
結婚おめでとう!!」
クラッカーの音と共に、みんなのお祝いの声が響く。
「「ありがとう!」」
雨音は自然と涙が出ていた。
こんな風に人に祝われたことのない、雨音。
ずっと蔑まれて生きてきた、幼少期。
こんな風に沢山の人達に温かく祝ってもらえることに、言葉にできない感動をおぼえていた。
「雨音?」
「どうしたの?」
紅零や楓夏達が心配そうに顔を覗く。
「幸せだなぁって!
ずっとこんな温かいお祝い、されたことなかったから……」
「これからは、いつでもみーんなでこんな風にわいわい食事しよ?
僕がいつでも、こんな風に準備してあげるよ?」
露鬼が、フワッと笑って雨音に言った。
「露鬼さん?」
「紅零くんから、色々聞いてるんだ。
雨音ちゃんがどんな辛い思いして生きてきたか……
だから、これからは僕達が二人を幸せにしてあげるよ?」
「雨音、これからは幸せが待ってるよ!」
「楓夏、露鬼さん…ありがとう……!」
「雨音、幸せになろう!」
「うん、みんなありがとう!」