全ては、お前の為
トラウマと消去
「雨音、狩谷さんのこと紅零くんに話した?」
紅零と暮らし始めて、一週間経った頃。
楓夏に言われた、雨音。
「ううん。ほら、何かされたわけじゃないし……」
狩谷は、雨音の勤めている会社の同期の社員で、雨音によくちょっかいをかけていた。
でもよく話しかけられるくらいで、何かされたと言うかわけではない。
でも楓夏曰く、大事になる前に紅零に話しておいた方がいいと言われていた。
「なんか、嫌な予感するのよね…!
狩谷さんみたいなタイプって、調子に乗ると何かしでかしそう!」
「そうかな?でも、何て話せばいいの?」
「うーん。あ、じゃあ…露鬼から話してもらお?」
「え?」
「善は急げだね!」
そう言って、楓夏は露鬼に電話しだした。
「━━━━うん、そうなの。
今、何かされたとかじゃないんだけどね……
私……心配で……
━━━━うん、うん!わかった!ありがと、露鬼!」
「楓夏?」
「露鬼が、紅零くんに話してくれるから大丈夫だよ」
「うん、ありがとう。露鬼さんにもよろしく言っておいて?」
「了解~!」
仕事が終わり、楓夏と帰る準備をしていると………
「お疲れ~雨音ちゃん、楓夏ちゃん」
「お疲れ様です」
「お疲れ」
「楓夏ちゃん、そんな嫌そうな顔しなくていいじゃん!」
「あの、勝手に楓夏ちゃんなんて呼ばないで下さい!」
「えーいいじゃん!ねぇ、雨音ちゃん!」
「あ、私もあまり…」
「そう?
あ、ねぇ…三人で食事でも行かない?もちろん、奢るよ!」
「結、構です!」
紅零と暮らし始めて、一週間経った頃。
楓夏に言われた、雨音。
「ううん。ほら、何かされたわけじゃないし……」
狩谷は、雨音の勤めている会社の同期の社員で、雨音によくちょっかいをかけていた。
でもよく話しかけられるくらいで、何かされたと言うかわけではない。
でも楓夏曰く、大事になる前に紅零に話しておいた方がいいと言われていた。
「なんか、嫌な予感するのよね…!
狩谷さんみたいなタイプって、調子に乗ると何かしでかしそう!」
「そうかな?でも、何て話せばいいの?」
「うーん。あ、じゃあ…露鬼から話してもらお?」
「え?」
「善は急げだね!」
そう言って、楓夏は露鬼に電話しだした。
「━━━━うん、そうなの。
今、何かされたとかじゃないんだけどね……
私……心配で……
━━━━うん、うん!わかった!ありがと、露鬼!」
「楓夏?」
「露鬼が、紅零くんに話してくれるから大丈夫だよ」
「うん、ありがとう。露鬼さんにもよろしく言っておいて?」
「了解~!」
仕事が終わり、楓夏と帰る準備をしていると………
「お疲れ~雨音ちゃん、楓夏ちゃん」
「お疲れ様です」
「お疲れ」
「楓夏ちゃん、そんな嫌そうな顔しなくていいじゃん!」
「あの、勝手に楓夏ちゃんなんて呼ばないで下さい!」
「えーいいじゃん!ねぇ、雨音ちゃん!」
「あ、私もあまり…」
「そう?
あ、ねぇ…三人で食事でも行かない?もちろん、奢るよ!」
「結、構です!」