全ては、お前の為
紅零と雨音。

両親の虐待に耐え続けた幼少期。
二人はただ、普通に幸せになりたかっただけ。

どこから、狂ったのだろう。

何が間違いだったのだろう。

雨音が生まれたこと?
雨音が養子になったこと?
紅零が生まれたこと?
虐待されたこと?

紅零が露鬼に出会ったこと?


二人が愛し合ったこと?


それは、誰にもわからない。


「雨音と紅零くん、今何してるかな~?」
空を見上げて、楓夏が言った。
「うーん?紅零くんのことだから、キス責めじゃないかな?」
「フフ…そうね。
二人の分も幸せになろうね!露鬼!」

「うん、もちろん!楓ちゃん!
愛してるよ、僕の大切なお姫様!」





紅零編・終


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