全ては、お前の為
再会と結婚
「え?」
「毎年、毎年…一人で紅零くんの誕生日を祝って。
たった一人で………
雨音の本当の気持ちはどこにあるの?
雨音は会いたくないの?
本当は大好きなんでしょ!?
雨音が望むなら、露鬼に話して居場所を探してもらうよ?私、なんでも協力するよ」
楓夏は身を乗り出すようにして言った。
「もしも今日、本当に会いに来てくれたら気持ちを伝えようと思ってる。
紅零は私の人生での、心の支えで生きる証だから。
“俺が大人になったら迎えに行く。
そしたら、結婚しよ?”
って言葉。
その言葉だけで十分だけど、どこかで信じて待ってる自分もいる。
だから賭けってゆうか、今日まで待ってみようと思ってるの。
それで会えなかったら、私から会いに行く!
ありがとう、楓夏。その時は彼氏さんに協力お願いしようかな」
楓夏は露鬼の彼女で、露鬼に頼まれこの五年間ずっと傍にいた女性だ。
楓夏は今日、紅零が会いに行くことを知らない。
露鬼と紅零が頻繁に会っていたことも。
露鬼はただ、紅零の代わりに雨音の友人として傍にいてほしいとだけ伝えていたのだ。
しかし楓夏はこの五年、友人として過ごして雨音を親友として大切に思うようになったのだ。
それは雨音も同じだ。
「楓夏、ありがとね!
楓夏がいてくれるから、生きていける」
「うん!あ、もし紅零くんと付き合うことになっても、私を捨てないでよ!」
「フフ…当たり前でしょ?大切な親友なんだから」
「フフ…そうね!」
「毎年、毎年…一人で紅零くんの誕生日を祝って。
たった一人で………
雨音の本当の気持ちはどこにあるの?
雨音は会いたくないの?
本当は大好きなんでしょ!?
雨音が望むなら、露鬼に話して居場所を探してもらうよ?私、なんでも協力するよ」
楓夏は身を乗り出すようにして言った。
「もしも今日、本当に会いに来てくれたら気持ちを伝えようと思ってる。
紅零は私の人生での、心の支えで生きる証だから。
“俺が大人になったら迎えに行く。
そしたら、結婚しよ?”
って言葉。
その言葉だけで十分だけど、どこかで信じて待ってる自分もいる。
だから賭けってゆうか、今日まで待ってみようと思ってるの。
それで会えなかったら、私から会いに行く!
ありがとう、楓夏。その時は彼氏さんに協力お願いしようかな」
楓夏は露鬼の彼女で、露鬼に頼まれこの五年間ずっと傍にいた女性だ。
楓夏は今日、紅零が会いに行くことを知らない。
露鬼と紅零が頻繁に会っていたことも。
露鬼はただ、紅零の代わりに雨音の友人として傍にいてほしいとだけ伝えていたのだ。
しかし楓夏はこの五年、友人として過ごして雨音を親友として大切に思うようになったのだ。
それは雨音も同じだ。
「楓夏、ありがとね!
楓夏がいてくれるから、生きていける」
「うん!あ、もし紅零くんと付き合うことになっても、私を捨てないでよ!」
「フフ…当たり前でしょ?大切な親友なんだから」
「フフ…そうね!」