堅物女騎士はオネエな魔術師団長の専属騎士になりました。
だが、自分の弱い部分を見せるわけにはいけないのだ。言ってしまいそうになるのをマリアベルは堪えた。
「今日の任務は終わりよ。お疲れ様、マリーちゃん。……ああそう、10日後にある王女殿下のお披露目パーティーがあるのは知っているでしょうけど、その日はマリーちゃんは普通に参加してもらうことになったから、よろしくね」
「……はい!?」
先ほどのもやもやはなんとやら。ジークウェルトの唐突な発言に、思わず大きな声を上げてしまった。
「そ、それはどういう……?私一人で参加するのですか?」
「今回はアタシも行くわよ」
「では私は男装してジーク様をエスコートすればよろしいのでしょうか!」
「あはは!違うわよォ!マリーちゃんが伯爵令嬢として参加してアタシがエスコートするのよ」
「私がですか!?き、騎士としての参加は出来ないのですかっ!?」
「無理よ。今回は令嬢で参加するようにと王様からのお達しなの」
「あの、ジーク様は貴族のお方なのですか……?」
「んふふ、それはどうかしらね~」
ジークウェルトははぐらかす。軽々しく聞いてはいけないことだとはぐらかされてから気付き、マリアベルは慌てて謝った。
「も、申し訳ございません!不躾にも聞いてしまいました!……ですが私はそういった宴にほぼ参加してないため、今からドレスやら用意するのは……」
「今日の任務は終わりよ。お疲れ様、マリーちゃん。……ああそう、10日後にある王女殿下のお披露目パーティーがあるのは知っているでしょうけど、その日はマリーちゃんは普通に参加してもらうことになったから、よろしくね」
「……はい!?」
先ほどのもやもやはなんとやら。ジークウェルトの唐突な発言に、思わず大きな声を上げてしまった。
「そ、それはどういう……?私一人で参加するのですか?」
「今回はアタシも行くわよ」
「では私は男装してジーク様をエスコートすればよろしいのでしょうか!」
「あはは!違うわよォ!マリーちゃんが伯爵令嬢として参加してアタシがエスコートするのよ」
「私がですか!?き、騎士としての参加は出来ないのですかっ!?」
「無理よ。今回は令嬢で参加するようにと王様からのお達しなの」
「あの、ジーク様は貴族のお方なのですか……?」
「んふふ、それはどうかしらね~」
ジークウェルトははぐらかす。軽々しく聞いてはいけないことだとはぐらかされてから気付き、マリアベルは慌てて謝った。
「も、申し訳ございません!不躾にも聞いてしまいました!……ですが私はそういった宴にほぼ参加してないため、今からドレスやら用意するのは……」