同居人の一輝くんは、ちょっぴり不器用でちょっぴり危険⁉
報告



 一輝くんと恋人同士になって。
 二日経った月曜日の放課後。







 今、彩月とカフェに来ている。





 ゆったりと落ち着いたところで。
 報告した、彩月に。
 一輝くんと恋人同士になった。
 そのことを。


 それを聞いた彩月。
 意外と驚いていなかった。

 逆に驚いた、私が。
 彩月の様子に。



 思っていたらしい、彩月は。
 私と一輝くんが恋人同士になるといいな、と。

 なぜなら。
 一輝くんは、ずっと前から私のことを好きだったから。

 だから姉として弟の一輝くんの恋が叶うといいなと思っていた、と。


 気付いていた、彩月は。
 一輝くんの気持ちに。



 気付かなかった、全く。
 彩月が一輝くんの気持ちに気付いていたなんて。





 恋人同士になった、一輝くんと。
 その報告を終え。
 彩月は訊いた、私に。
 私と一輝くんが恋人同士になった。
 そのことを夏川さんにも話していいか、と。


 そのことに「いいよ」と返事をした。


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