同居人の一輝くんは、ちょっぴり不器用でちょっぴり危険⁉



 ハッとした、一輝くんにそう言われて。

 それと同時に恥ずかしさもこみ上げてきた。


 一輝くんの背が高くなった。
 そのことを驚いていた。
 それだからとはいえ一輝くんのことをじっと見ていた。
 それを気付かれてしまった、一輝くんに。

 そのことが。
 なんだか、とても恥ずかしくて。



 って。
 あれだけじっと見ていた。
 そうしたら気付かれてしまう、かな。


「あっ、えっと、
 一輝くん、すごく背が伸びたなって思って」


 恥ずかしさからだろう。

 口調は少し慌てたような感じになってしまった。


「うん、
 なんか、ここ二年の間にニョキニョキって伸びたみたいで」


「あはは、ニョキニョキって」


「だからかな、
 そのとき、よく節々が痛くなって」


「急に背が伸びると痛くなるよ」


「急に背が伸びた人が
 そういうふうに言っているのを
 聞いたことあったけど。
 まさか本当に痛くなるとは」


「そうだよね」


< 20 / 181 >

この作品をシェア

pagetop