同居人の一輝くんは、ちょっぴり不器用でちょっぴり危険⁉



 私のことを強く抱きしめていた一輝くんは。
 私から少しだけ離れた。


 なので、よく見えるようになった。
 一輝くんの美し過ぎる顔が。

 そして。
 一輝くんも見ている。
 私のことを。


 私と一輝くんは見つめ合っている。
 ただ、じっと。
 何も話さずに。





 え?

 なに?


 この気持ち。

 胸の鼓動。
 尋常じゃない。


 このままだと。

 どうにかなりそう、心臓が。





 って。

 一輝くんっ⁉


 一輝くんの顔が。
 私の顔に急接近して……。

 一輝くんの唇が私の唇に……。



 なんでだろう。

 一輝くんの唇が私の唇に触れているのに……。


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