同居人の一輝くんは、ちょっぴり不器用でちょっぴり危険⁉
「でね、
こっちに来る、その子というのが」
というのが?
「私の弟の一輝よ」
え。
「……あの、彩月さん?」
「どうしたの?」
「聞き間違えたとは思うんだけど、
今、一輝くんって聞こえたような……」
「そう言ったわよ。一輝って」
「ちょっと、
一輝くんって一体どういうことなの⁉」
一輝くんの名前が出てきて。
頭の中はパニック状態。
「うん、
だから、ここに来るのは一輝だよっていうことなんだけど」
「なんで一輝くんがここに来るの⁉」
「一輝も今年の四月から
私と結菜が通っている高校に入学するからよ」
「えっ⁉」