騎士のすれ違い求婚
✴︎
「お嬢様〜ティア様〜」
「ここだ」
「そんなところで!
お二人、何をなさっておられます」
「たった1人の、命より大切な御令嬢に、求婚していたのだ。
今、受け入れていただいた。
皆、祝福してほしい」
「なんと! あたりまえです! 」
「お嬢様〜よかったですね!!!
長年の思いがかなって! 」
木から先に降りたジュシアノールが、下で両腕を広げた。
彼の腕の中に飛び込む。
私の場所。
私だけのジュノ様。
彼の優しい大きな手が腰をささえ、頭を撫で、髪に唇を寄せる。
髪の先まで彼のものだ、と思えることに、心が震えた。
「お嬢様、また泣いておられますよ」
と言ったばあやも泣いていた。
「お嬢様〜ティア様〜」
「ここだ」
「そんなところで!
お二人、何をなさっておられます」
「たった1人の、命より大切な御令嬢に、求婚していたのだ。
今、受け入れていただいた。
皆、祝福してほしい」
「なんと! あたりまえです! 」
「お嬢様〜よかったですね!!!
長年の思いがかなって! 」
木から先に降りたジュシアノールが、下で両腕を広げた。
彼の腕の中に飛び込む。
私の場所。
私だけのジュノ様。
彼の優しい大きな手が腰をささえ、頭を撫で、髪に唇を寄せる。
髪の先まで彼のものだ、と思えることに、心が震えた。
「お嬢様、また泣いておられますよ」
と言ったばあやも泣いていた。