月明かりに照らされて
『その人の味方になるということは、俺たちを敵に回すということでいいのでしょうか?』


そう敬語で話すのは"笹倉 疾風(ささくら はやて)"。
いつも冷静だけれど、いつも飛燕のことを一番に考えた行動していた。
疾風からも私は相当嫌われている。

《桜、大丈夫ですか?》

《何か不安があったら話してくださいね。》

周りをよく見ていて、私にもすごく気にかけてくれていた。
だからこそ疾風なら信じてくれるんじゃないかって少し期待してしまったの。

そんなことはなかったけれど…。
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