月明かりに照らされて
〜 奏 side 〜

飛燕の姫だった桜が教室を飛び出した。


『貴方たち飛燕ってそんな族だったっけ?』


桜と特に仲が良かった女が問いかけてきた。
どう言う意味だ。

悪いのは全部桜だろ?俺たちを裏切ってた。
大切してた。大切に思ってた。でもお前はそうじゃなかった。


奏『あいつが裏切った。それは事実で、お前らだって分かってるはずだ。』


下っ端たちは特に分かってるはずなのに、このクラスだけは何故か桜を悪く言う奴はいない。それ以前に桜を庇う。
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