月明かりに照らされて
いつからこうなってしまったのだろう。

紗代莉ちゃんが倉庫に来るようになって、正直私の居場所は無くなりつつあった。

紗代莉ちゃんはふわふわしていて、守ってあげたくなるような可愛らしい容姿をしているけど、私は地味で可愛くもなくて、紗代莉ちゃんとは正反対だから。

それでも下っ端の子達は慕ってくれていた。

でももう自分は必要とされてないって気付いてた。


でも、それでもね、何があっても守るって、信じるって言ってくれて嬉しかったんだよ。大切だったの。
< 5 / 50 >

この作品をシェア

pagetop