託宣が下りました。
 その日から、わたくしは騎士から逃げ惑う日々を送っています。

「なぜ逃げる?」

 理由を問われるたび、浮かぶ答えはひとつしかありません。

「わたくしは、あなたが嫌いです!」

 けれど、どうしたらいいのでしょう、これは星の託宣。決して違うことのない未来。
 否定することのできない未来。

『騎士ヴァイスと巫女アルテナの間の子は……』

 ああどうしたらいいのでしょう! これも星の巡り合わせなのでしょうか。

 よりによってあの託宣をくだしたのは、()()()()()()()()()
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