かりそめ蜜夜 極上御曹司はウブな彼女に甘い情欲を昂らせる
「はあっ……」
自分のものとは思えない、悩ましい声が漏れた。その声までも逃すまいと、唇を塞がれる。
その間も胸を揉みしだく手の動きはとまることがなく、感じたことのない痛みと快楽を与えてくる。胸の感触を楽しむかのように、瑞希さんは私の胸のふくらみに指を食い込ませた。
「この手で葉月を抱ける日が来るなんて、夢みたいだ」
「夢……」
「ずっと触れたくてたまらなかった」
そう言って私の首元に顔を埋めた瑞希さんが声が、心と身体に響く。思いもよらない言葉に嬉しさがこみ上げ、彼の嘘のない気持ちに幸せと安らぎを感じる。
このまま瑞希さんとひとつになりたい……。
自然にそんな気持ちが溢れ出し、彼の首に自分の腕を回した。
「葉月……」
「瑞希さん、抱いてください」
この先に起こることは、多少の情報は持っていてもほとんどが未知の世界。不安がないといったら嘘になるけれど、『抱いてください』の言葉は偽りのない本当の気持ち。