愛してんで
ルリ
「お母さん 琉理もうお留守番
できるようになったから
家で待ってるね」
私がお母さんに言った言葉
お母さんとお父さんは、
私を置いて、買い物に出掛けた。
それ以来、二人が帰ってくる事は
なかったんや。
それが最後やったんや
私は、ただ泣く事しかできんかった
自分のために急いで帰ろうとして
事故をしたのかは、わからんけど
もう、そんな事考える事自体が
できん状態やった。
一瞬にして大切な家族を失った私は
兄弟もおらんくて、
親戚にも恵まれずに、施設に
入る事になってしまった。