幸せの探し方
「“君の父親のことはよくわかったんですけど…君は普段、何をされてる方なんですか?”って」
「相手は何て答えたの?」
「自分のことを聞かれたとたんに顔が引きつってね、“すみません、さっき食べたエビチリが当たったっぽいのでトイレに行ってきます”って言って逃げちゃったのよ」
「エビチリが当たったっぽいって!」
宇大くんは手をたたいて笑った。
「自分のことになると都合が悪くなって逃げてやんの!」
わたしがバカにするように言ったら、
「アハハ、何の取り柄があらへんってか!」
宇大くんもバカにするように言って笑った。
「で、その次に当たったのが採点男でね」
「ほお、採点男?」
「そいつから“普段から料理はしますか?”って聞かれたから“それなりにします”って答えたのよ」
「ほお」
わたしは続きを話すために口を開いた。
「相手は何て答えたの?」
「自分のことを聞かれたとたんに顔が引きつってね、“すみません、さっき食べたエビチリが当たったっぽいのでトイレに行ってきます”って言って逃げちゃったのよ」
「エビチリが当たったっぽいって!」
宇大くんは手をたたいて笑った。
「自分のことになると都合が悪くなって逃げてやんの!」
わたしがバカにするように言ったら、
「アハハ、何の取り柄があらへんってか!」
宇大くんもバカにするように言って笑った。
「で、その次に当たったのが採点男でね」
「ほお、採点男?」
「そいつから“普段から料理はしますか?”って聞かれたから“それなりにします”って答えたのよ」
「ほお」
わたしは続きを話すために口を開いた。