幸せの探し方
「次に“得意料理は何ですか?”って聞かれたから“ハンバーグです”って答えたら、“どうやって作るんですか?”ってまた聞かれたのよ」

「そいつ、ハンバーグの作り方を知らへんかったのか?」

そう聞いてきた宇大くんに、わたしはチッチッチッと人差し指を左右に振りながら答えた。

「作り方を説明したら“合格だ、君はいいお嫁さんになれるよ”って言われたの」

「何やその上から目線は!?」

「でしょー!?

ひどいと思わない!?

何で初対面のヤツから採点されなきゃいけないんだって感じでしょ!?

もう腹が立って仕方がなかったから、こう聞いたのよ!」

そのことを思い出して憤慨しているわたしに、
「何て何て!?」

同じく憤慨している宇大くんが続きをうながしてきた。
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