幸せの探し方
社長になってから3日目、わたしの気持ちはソワソワと落ち着かなかった。
何しろ、本格的に社長になってから初めての仕事である。
その仕事内容は、話題のイベント企画会社『ライム』からのアートイベントの依頼だった。
普段の住宅設計とはひと味違う華やかな仕事なのはもちろんのことではあるが、わたしがソワソワとしている1番の理由は先方の社長の方だ。
「ーーたかまがはら、ちさとさん…」
社長の名前を漢字にすると、“高天原千里”である。
わたしと同じ女社長からの仕事依頼である。
「仲良くなれるかな…」
そう呟いたわたしに、
「仕事に集中したらええのに」
と、宇大くんがツッコミを入れてきた。
「だって、相手も女性だよ?
同業者だから仲良くしたいじゃない」
そう言い返したわたしに、
「まあ、頑張ってや」
宇大くんはそう言い返すと、ヒラヒラと手を振りながらその場から立ち去った。
何しろ、本格的に社長になってから初めての仕事である。
その仕事内容は、話題のイベント企画会社『ライム』からのアートイベントの依頼だった。
普段の住宅設計とはひと味違う華やかな仕事なのはもちろんのことではあるが、わたしがソワソワとしている1番の理由は先方の社長の方だ。
「ーーたかまがはら、ちさとさん…」
社長の名前を漢字にすると、“高天原千里”である。
わたしと同じ女社長からの仕事依頼である。
「仲良くなれるかな…」
そう呟いたわたしに、
「仕事に集中したらええのに」
と、宇大くんがツッコミを入れてきた。
「だって、相手も女性だよ?
同業者だから仲良くしたいじゃない」
そう言い返したわたしに、
「まあ、頑張ってや」
宇大くんはそう言い返すと、ヒラヒラと手を振りながらその場から立ち去った。