幸せの探し方
夜ご飯を食べ終えて、中華料理店を後にした。

「奢ってもらってありがとうございました」

お礼を言ったわたしに、
「今日は来生さんの誕生日ですから、これくらいのことはさせてください」

高天原さんは笑って答えた。

本当にいい人だなと、思った。

バツイチだと言っていたけれど、何が原因で離婚したのだろうか?

容姿もいいし、性格もいいし、ハイスペックだし…謎だ。

だから何だって言う話だし、仮にも聞いてどうするんだと言う話だし…何より、高天原さんは答えたくないだろうな。

「来生さんは…」

高天原さんがわたしに声をかけてきたかと思ったら、
「子供のことを考えていますか?」
と、聞いてきた。

「子供ですか?」

そう聞き返したら、
「子供が欲しいとか何人までがいいとか…」

高天原さんは言った。
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