幸せの探し方
「結婚してから聞かされたんですよね？」

わたしが聞いたら、
「２年…いや、３年目に元妻から“本当は子供が嫌いなの、でもあなたに言ったら嫌われると思ったから言えなかった”と告げられました」
と、高天原さんは答えた。

「難しいですね」

わたしは言った。

「どんなに好きでも愛していても、考えとか価値観があわなくなってしまうことがある。

相手に気を遣えば遣うほど、何もわからなくなってしまう。

本当に、難しいですね」

「簡単なことじゃないと言うことを思い知らされました」

「だけど…」

わたしはそこで言葉を区切ると、
「結婚の形は大なり小なり、人それぞれあるんじゃないかと思うんです」
と、言った。
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