幸せの探し方
第6話*対象になった理由
それから数日が経った。
「さて…」
朝食を食べて着替えを終えると、メイクに取りかかった。
いつものようにメイクをして、最後に顔色をよくするために口紅を…のところで、手が止まった。
同時に思い出すのは…高天原さんとキスをしたことだ。
あの精悍な顔立ちが近づいてきて…ああ、本当にキスをされたんだ。
「な、何をしてんだ…」
ほんの数日前のことを思い出して赤面している自分が情けない。
わたしだっていい大人だ、30歳である。
「あっ、遅刻する」
口紅を引いて鏡を覗き込んで、自分の顔を確認する。
「うん、できてる」
忘れ物がないかの確認をすると、
「行ってきまーす」
誰もいないリビングに声をかけると、自宅を後にした。
「さて…」
朝食を食べて着替えを終えると、メイクに取りかかった。
いつものようにメイクをして、最後に顔色をよくするために口紅を…のところで、手が止まった。
同時に思い出すのは…高天原さんとキスをしたことだ。
あの精悍な顔立ちが近づいてきて…ああ、本当にキスをされたんだ。
「な、何をしてんだ…」
ほんの数日前のことを思い出して赤面している自分が情けない。
わたしだっていい大人だ、30歳である。
「あっ、遅刻する」
口紅を引いて鏡を覗き込んで、自分の顔を確認する。
「うん、できてる」
忘れ物がないかの確認をすると、
「行ってきまーす」
誰もいないリビングに声をかけると、自宅を後にした。