幸せの探し方
最終話*結婚を前提にした交際
夏もそろそろ終わりか…と、わたしは心の中で呟いた。

夕方なのにまだ暑いなあ。

クルクルと、わたしの頭よりも上のところでエコカーテンが回っていた。

それをぼんやりと見つめていたら、
「すみません、遅くなりました」

高天原さんが現れた。

彼の私服姿を見たのは初めてだった。

青のストライプシャツにジーンズ、足元はスニーカーだった。

「いえ、わたしもきたところです」

わたしが返事をしたら、
「私服姿を見たのは初めてですね」

高天原さんは笑いかけた。

わたしの格好は半袖のオフショルダーシャツと紺のガウチョパンツ、足元はヒールの高さが5センチのストラップサンダルだ。

先日の仕事終わりに出かけた複合商業施設の中で、わたしたちは待ちあわせをしていた。
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