公然の秘密
「夜も温かくなってきたな」

外に出ると、尾関は言った。

「もう少しで夏がくるね」

「ああ、そうだな…。

もう少しだけ春であって欲しいような気もするけれど、少し経てば夏がやってくるんだな」

柚愛と尾関は近くのコンビニへとやってきた。

「何のアイスにする?」

尾関はかごを手に取ると、アイスコーナーに顔を出した。

「おっ、去年にSNSでバズってたアイスがまた発売されてる。

これにしようっと」

尾関はアイスを手に取ると、かごの中に入れた。

「私はどれにしようかな…」

柚愛は覗き込むと、
「これにしようかな」

好きなアイスの新作が出ていたので手に取るとかごの中に入れた。

「おっ、いいねー」

尾関は親指をグッと立てた。
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