公然の秘密
(いきなり何しやがるんだ…!?)

そう思いながら相手の顔を見たら、覆面をしている5人がそこに立っていた。

鉄パイプやら金属バットやら鉄製のスパナ、スタンガンと彼らは手に武器を持っている。

「な、何だよ、お前らは…!?」

「ーーそれはこっちのセリフだ」

聞き覚えのある声が聞こえた。

そこから現れたのは、
「あ、あんたは…!?」

尾関だった。

「よくも俺の妻をバカにしやがったうえに侮辱してくれたな?」

そう言った尾関の声は冷静だったが、ひどく怒りに満ちているのがよくわかった。

「こんなことをしておいて何を言ってるんだ!

そもそもこんなことになったのはあいつのせいだろうが!」

尾関は金属バットの覆面に目で指示をした。
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