お前が欲しくて堪らない〜年下御曹司との政略結婚
兄貴のマンションに美鈴と訪ねた。

「美鈴、俺の兄貴だ」

美鈴は軽く会釈をしただけだった。

「はじめまして、僕は都築光と言います、都築総合病院で医者をしています、慶のどこに惹かれたのかな」

美鈴は答えに困っていた。

「じゃ、僕がいくつか答えの選択肢をあげるから一つ一つイエスノーで答えてくれるかな」

美鈴は頷いた。

「優しい」

美鈴は頷いた。

「そうなんだ、じゃあ、甘ったれ」

「兄貴、俺は甘ったれじゃないよ」
「そんなのわからないだろう、美鈴ちゃんがお前のどこに惹かれたのかなんだから」

美鈴は一生懸命考えていた。

「甘ったれはどう?」

美鈴は頷いた。

「えっ?俺は甘ったれかよ」

「そんな事ないで……」

美鈴が喋った。

「慶、飲み物買ってこい」

「でも……」

「いいから行ってこい」

俺は黙って兄貴の指示に従った。

「美鈴ちゃん、どう言うことか説明して」

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