あたしはセブンー秘密の花園ー
アラン·ニック
「アラン·ニック」

アラン·ニックは感じがいい若者だ。
村の娘たちの話題の中心。

あたしはディー嬢、以下ではディーとお呼びいたしますが、ディーとアラン·ニックに関する品評会。

「はあ、彼ってきっと成功するんじゃないかしら。村の娘と付き合っているって噂よ」
「アランは感じがいい人ですよね」とあたし。
「そうよね。感じが良くてハンサム。わかる？」
「了承」

あたしたちはクスクスと笑います。女子同士の会話。小さなロマンス。

それくらいいいじゃあないですか。

木苺摘みをあたしたちは行っています。あたしは体力を回復させるために村への徒歩での定期的な往復を行っています。

雑貨店で雑誌を仕入れました。

「そういえば、貴女はいつも黒いドレスよね」
「そうですが」
「古い時代みたい。コスプレ？」
「あらあら、古き善き親友のディーからそんな心外なことを言われるとは思いませんでした」

< 65 / 89 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop