The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜
「…何、言ってんの?冗談?面白くないよ?」
「あぁん?これが冗談に聞こえるのかよ!帰るぞ!」
「お望み通り出て行ったんですけど!?何で帰る必要があるのかなぁ!?」
エドガーに怒鳴られたので私も負けじと怒鳴る。
もう一度すごい勢いで怒ってしまっているので取り繕うとは思わない。
「…悪かったよ、やり過ぎた。だから帰ってきてくれ」
「…」
「…な?」
エドガーが本当に申し訳なさそうな顔で頭を下げて、下から私を上目遣いで見上げる。
おそらく意識していないだろうが、あざとい表情の完成だ。
「…ね」
「ん?」
「しぃねぇ!Death!」
だがもちろん私はそんなことで許す気になどなれずシンプルな悪口をエドガーに浴びせた。
あまりにも予想外の言葉だったのだろう。エドガーは少しフリーズした後「はぁー!?」と先程のしおらしさが吹き飛ぶ勢いで叫んでいた。