The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜





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ここ数日、5兄弟たちはずっと私を手分けして探していたらしい。

そうエドガーに強制連行されている時に聞かされた時は嘘だと思った。
だが、帰宅後、談話室のようなところへ連れて行かれた時、そこで5兄弟全員が私を待っていたので私はその言葉を半分くらい信じた。

…半分だけだ。


「咲良。すまなかった」


まず私に頭を下げたのはヘンリーだった。
真剣に申し訳なさそうに私に頭を下げるヘンリーにこれは幻覚かと疑いたくなる。

心からの謝罪に見えて仕方ない。


「人間である君の存在が本当は煩わしかった。だから魔界や俺たちに嫌気を感じさせて早く留学を辞めさせたかった。だがやり方が最悪だったよ。反省している」

「…」


ヘンリーの言葉にどうせそんなことだろうと思ったよ、と思ったがまさかここまで告白されるとは思わず内心で私は動揺する。






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