The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜
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私とエドガーは怒号集団に連れられてとある賭場にやってきた。
そこは外装も内装も無駄にギラついており、まさに欲望が形になったような場所だった。
そして今私は私を担保に渡された1億8千万と所持金20万のチップを握ってルーレットの前にいる。
「おいおいおい。お前考え直せ?本当に大丈夫なのかよ?」
私の横で終始心配そうにそう私に声をかけ続けているのはエドガーだ。
私はそんなエドガーを無視し続けて今ここにいる。
「お嬢ちゃん、ギャンブル…ルーレットの経験は?」
「多少は」
「そうかい」
エドガーとは反対側の私の隣にいる先程の怒号集団を代表して私についてきた男、名前はわからないので見た目からスキンヘッドさんと私に今命名されたスキンヘッドさんがニヤニヤ笑いながら私を見ている。
「赤か黒か。あと数字。それを当てたらいいんでしょ?」
「ああ、そうだ」
私とスキンヘッドさんの会話を聞いて「そうだけどそんな単純なもんじゃねぇー!」とエドガーが叫んでいたが引き続き無視した。