The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜
全員が無謀だと騒つく中で私だけは自分の手に自信があった。
「…本当によろしいのですね?」
ディーラーがおかしそうにだが丁寧に私にそう聞く。
「はい」
私はそんなディーラーに右手を握り締めながらも笑顔で答えた。
「それでは」
ディーラーの言葉を合図にルーレット内をボールが回る。
「くそぅ。来い、来い、来い」
「…」
私もエドガーもルーレット内のボールの動きに釘付けだ。
いや賭場中の全員が。
賭場中全員の視線を受けながらボールの速度が落ちていく。
カラン
そしてついにボールはある数字の元へと落ちた。