The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜
「我が名は特級悪魔エドガー・ハワード。今人間桐堂咲良と契約を結ぶ」
私の許可もなくブツブツと呪文のようなものを呟き出したエドガーと私の足元に淡い紫色に光る魔法陣のようなものが現れる。
もうこれは契約をするしかないらしい。
「今回は特別だ。咲良は俺を助けてくれた。それが代償でいいぜ」
「え」
エドガーがニヤリと私に笑う。
そしてエドガーは私の右腕を引き、私の二の腕に噛み付いた。
「〜っ!!!」
突然のことに驚きすぎて声が出ない。
何故噛んだ!エドガーよ!
プツリとエドガーの歯が私の二の腕を刺す感覚があったのと同時にエドガーはそこからまるで血を吸うように口付けをする。
「い、命の恩人に何すんの!」
恥ずかしさのあまりにそう叫ぶがエドガーから逃れることは力の差がありできない。
顔を真っ赤にしてエドガーに抗議をしているとエドガーの口が私の二の腕から離れ、私たちの足元にあった光り輝く魔法陣が姿を消した。