The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜
ん?
その言い方だとまるで契約に関して期待していなかったと捉えてしまうのだが?
「え?だってミアがきっと契約できるって言ったんだよ?そんな感心するようなことじゃないよ?」
「あー。そんなことも言ったね。あれは嘘なの」
「…え」
「咲良に協力する為の嘘。ごめんね」
愛らしい笑顔のミアを私は思わず凝視する。
嘘?
うそ?
ウソ…?
「USO?」
ミアの言葉に頭がついていかない。
そんな私を見てミアは「ごめんね」と再び謝っていたが笑顔だったので本気で謝っているようではなかった。
「ギャレットは誰とも契約を結ばない特級悪魔ってこっちでは有名な話なの。だからこのくらい強引にいかないとこれから契約は難しいかなって。咲良からギャレットの話を聞いた時、チャンスだと思ったの」
「…なるほど」
やっぱりミアはいい子だった。
先のことを考えて、私に優しい嘘をついてくれたらしい。