The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜






いつの間に私にそんな大きな責任が…。


ヘンリーに急に与えられたプレッシャーを感じながらも私はエドガー、バッカス、クラウス、ヘンリーを引き連れて、ギャレットの部屋の扉を開けた。


「…ギャレットー」

「咲良!」


緊張でうまく笑えているかわからないが、何とか笑顔でソファに座っているギャレットに近づく。

ギャレットはそんな私を見て嬉しそうに笑った。


「…?」


あれ?

まるで今私1人だけのような態度のギャレットに違和感を覚える。

ここにはヘンリーたちと来たはずなのに。

だが、確かに私の周りには誰の気配もない気がする。

そう思ってくるりと後ろを振り向くと扉の向こうで表情を歪めているヘンリー、焦っている様子のエドガー、無表情だが心配そうにこちらを見ているバッカス、面白そうにこちらを見ているクラウスの姿が目に入った。





< 296 / 490 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop