The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜
「忘れる訳がないだろう」とヘンリーが薄く笑う。
「だから契約をしよう、咲良」
「え?」
今なんて?
あまりにも都合がいい展開に思わず目を見開く。
契約をしようって言われた?
「…本気?」
「ああ。側にいると言ったのは咲良だ」
慌てて本気なのか聞けばヘンリーはおかしそうに頷いた。
本気だ。
あんなにも契約の機会がなかっただけに突然のことに驚かずにはいられない。
いや、嬉しいことではあるんだけどさ。
「早速契約をするぞ」
ヘンリーはそう言うとその場に立ち上がり、その辺にあったシーツを腰に巻いた。
私もヘンリーの後を追うようにその場に立つ。