The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜
「いや、い」
丁重に彼らの案をお断りしようとした。
したのだが。
「待てお前ら。学院のこともあるし家を空ける訳にはいかないだろう」
そこでいつも冷静なヘンリーが全員に異を唱えた。
さすが冷静沈着長男ヘンリー!常識人だし、頼りになる!
「だが咲良を1人では行かせられない。よって全員ではなく、選抜で咲良に同行し人間界へ行くこととする。ちなみに長男として俺が行くことは決定事項だ」
「「「「えー!!!!???」」」」
おう。
偉そうにしているヘンリーは私の味方ではなかったようだ。
ヘンリーの言葉に早速兄弟たちは反発し、誰が同行者になるかの争いが始まっていた。
そんな彼らを見てテオが「あーあ。こんな立場じゃなかったら僕も立候補したのに」と残念そうにしている。
勘弁してくれ。