The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜
「咲良、今晩暇?よかったら僕の部屋に来ない?天国見せてあ・げ・る」
「…大変有り難いお誘いですがあいにくこの後は予定がありますのでまたの機会に」
「ええー。それ昨日も同じ事言ってなかった?」
私の耳元で妙に色っぽい声で私を誘うクラウスの誘いを失礼のないように丁寧にお断りする。
良好な関係を築かなくてもいいのなら顔面にワンパンしていたところだ。
そのくらい苦手だ。クラウスの遊び人感が。
「…ここまで僕を焦らしたのは咲良が初めてだよ?さすがに僕も限界だから強硬手段に出ちゃう!」
くすくすと楽しそうに笑うクラウスは私の右頬に触れた後、そこから自分の方へと無理矢理私の顔を動かした。
至近距離でクラウスとパチッ!と目が合う。