赤い華と呪いの言霊
柘榴の体が赤い糸で包まれていく。そして、その赤い糸が消えた時、柘榴の姿は少し変わっていた。
格好がワンピースではなく、黒い着物と赤い袴に変わっている。頭にはシャラシャラと音を立てる髪飾りがついていた。そして柘榴の手には、巨大な鎌が握られている。
「さあ、復讐をしに行きましょう」
柘榴はその目に怒りを宿らせ、私立華宮学園へと向かった。
学園はお金持ちの人間も多く通っているらしく、豪華な造りになっていて警備も厳重だ。今は授業中ということもあって、校門は閉ざされている。
「復讐させて」
柘榴がそう呟くと、柘榴の体は赤い光に包まれる。そして光が消えると、柘榴は学園の屋上に一瞬で移動していた。
人ならざる存在である彼女を阻むものなどない。柘榴は鎌をしっかりと持ち、高等科へと向かって歩く。用があるのは美紅の通っていた教室の人たちだけだ。
「部外者が入ってこないといいが……」
見られたならば殺すしかない。しかし、美紅の通っていた学園の生徒を無闇に殺したくないと柘榴は考えていた。
格好がワンピースではなく、黒い着物と赤い袴に変わっている。頭にはシャラシャラと音を立てる髪飾りがついていた。そして柘榴の手には、巨大な鎌が握られている。
「さあ、復讐をしに行きましょう」
柘榴はその目に怒りを宿らせ、私立華宮学園へと向かった。
学園はお金持ちの人間も多く通っているらしく、豪華な造りになっていて警備も厳重だ。今は授業中ということもあって、校門は閉ざされている。
「復讐させて」
柘榴がそう呟くと、柘榴の体は赤い光に包まれる。そして光が消えると、柘榴は学園の屋上に一瞬で移動していた。
人ならざる存在である彼女を阻むものなどない。柘榴は鎌をしっかりと持ち、高等科へと向かって歩く。用があるのは美紅の通っていた教室の人たちだけだ。
「部外者が入ってこないといいが……」
見られたならば殺すしかない。しかし、美紅の通っていた学園の生徒を無闇に殺したくないと柘榴は考えていた。