赤い華と呪いの言霊
柘榴は真実を頭の中に映し出す。美紅がいたクラスでは数学の授業が行われていた。その数学を教えているのは、幸運にも美紅のいじめを見て見ぬふりをしていた教師だ。柘榴の口角が上がる。
「結界」
美紅のいたクラスの前まで来ると、柘榴は両手を合わせて目を閉じる。すると、窓の外が一瞬にして血のように赤く染まった。そして、綺麗だった学園の廊下は廃校のように汚れ不気味な雰囲気を漂わせる。
柘榴はニイッと笑う。今この瞬間、美紅の通っていたクラスの全員を捕らえたのだ。結界の中では術をかけた本人しか自由に動けない。クラスの全員も、教師も、柘榴から誰一人として逃げ出せないのだ。
「ご機嫌よう」
柘榴がそう言って教室のドアを開けると、教師も生徒も、一斉に柘榴を見た。そして「誰?」と話し始める。
「誰なんだね、君は。今はまだ授業中なんだ。出て行ってくれ」
そう言い近付いてくる教師を、柘榴は容赦なく鎌で斬り付ける。教師の体から血が噴き出し、誰かが悲鳴を上げたことで、教室はパニック状態になった。
「結界」
美紅のいたクラスの前まで来ると、柘榴は両手を合わせて目を閉じる。すると、窓の外が一瞬にして血のように赤く染まった。そして、綺麗だった学園の廊下は廃校のように汚れ不気味な雰囲気を漂わせる。
柘榴はニイッと笑う。今この瞬間、美紅の通っていたクラスの全員を捕らえたのだ。結界の中では術をかけた本人しか自由に動けない。クラスの全員も、教師も、柘榴から誰一人として逃げ出せないのだ。
「ご機嫌よう」
柘榴がそう言って教室のドアを開けると、教師も生徒も、一斉に柘榴を見た。そして「誰?」と話し始める。
「誰なんだね、君は。今はまだ授業中なんだ。出て行ってくれ」
そう言い近付いてくる教師を、柘榴は容赦なく鎌で斬り付ける。教師の体から血が噴き出し、誰かが悲鳴を上げたことで、教室はパニック状態になった。