旦那様は征服者~琉聖編~
「じゃあ…今日もお疲れ様~!!」
「お疲れ様でーす!」
みんなで乾杯をする。
「美味しい~!」
「だね~!」
「ここの寿司は、リーズナブルなのに高級感あって美味しいんだよな~!」
園田が得意そうに話す。
それからも楽しく時間が過ぎていく。

「……月島さん、ちゃんと食べてる?」
「え?あ、はい。美味しいです」
「ねぇ…旦那ってどんな人?」
「え?どんな…んー?とってもカッコよくて、優しくて、賢いし……とにかく完璧な人です」
「そっか…ほんと、残念だなぁ……
ねぇ…小梢ちゃんって呼んでいい?」
そう言って頬杖をついた園田は、小梢の頬に触れた。

「え…あの……酔ってます?係長」
「うん…酔ってる…かも…?
……可愛い…」
「え……?」
「小梢ちゃん…俺……」
ゴン━━━━━!!!

「え?何!?」
突然、隣の座敷から壁を殴ったような音がした。
「な、なんだよ!?」
「私達、うるさかったかな?」
「んなわけないだろ…!?そんなにデカイ声で話してるわけじゃないし!」
みんなそれぞれ口々に言う。
そこに猪田が料理を持ってくる。

「あ、ちょうどよかった。猪田、隣の客ってどんな人達?」
「え?いや…普通の客だよ」
「?なんかおかしいぞ、猪田。
どうしたんだよ!?」
「おい、園田…お前、気をつけろよ」
「はぁ?ほんと、おかしい!」
「誠実に生きろってこと」
「はぁ?」
「だから!人妻に手を出すなってこと!」
「はぁ?誰が手を出したっつんだよ…!?」
「だって、今━━━━何もねぇよ!」
猪田が座敷を出ていった。

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