旦那様は征服者~琉聖編~
【仕事以外、俺の傍を離れないで!
あと、外出も俺以外とは禁止だよ】
【え?友達と会っちゃいけないの?】
【事前に報告してくれたら、その時に考える。
大丈夫。小梢がいい子にしてくれたら、ダメなんて言わないよ。俺に全部報告して?
あ、でも!わかってると思うけど、男は何があってもダメだからね!】
【そんなの…なんかおかしいよ】
【だって、小梢のこと全部…把握しておきたいから。
まさか、嫌?】
【え?それは……】
【嫌なら、仕事辞めさせちゃうよ!】
【………わかった】


「おいで?」
「うん…」
ソファに座っている琉聖の足の間に座った。
小梢の肩に顔を埋めた。
「んー、いい匂いする~」
「くすぐったいよ…琉聖」
「どうしよう…」
「え…?琉聖?」
「また、したくなってきた……」
「え?でも、今日は休日出勤なんでしょ?」
「うん…離れたくないね…」

「琉聖様、もうそろそろ用意しないと…」
家政婦の育実が声をかけてきた。

「あ…そうだね。
小梢、キスしよ?充電しないと…」
後ろから覗き込む、琉聖。

「うん…
ンンン……」
「……ん。
フフ…これで頑張れそう」
「お仕事、頑張ってね」
「うん!家で待っててね!」
「わかった」
一度、着替えてまた小梢の元に戻ってきた琉聖。

「じゃあ…行ってくるから、何かあったらいつでも連絡して?」
「ンン……わかった」
もう一度、深いキスをした琉聖。
満足そうに、出ていった。

「はぁー」
思わず、ため息をついた小梢。
「小梢さん?」
「え?あ、すみません」
「大丈夫ですか?なんか、疲れてる感じ…」
「そんなことないですよ」
「お茶入れましょうね」
「え?私がします!
もう、私の家でもあるんだし」

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