世界で一番大好きです。
制服よしっ! ノートよしっ! 髪の毛よしっ!
朝、私はいつもより早めに起きて、髪を一本に束ねてみた。
べ、別に理由があった訳じゃないけど...!
いつも下ろしている髪を束ねると、首筋がズーズーしてなんか不思議な感覚。
学校に着くと、すでに如月君は席に座っていて、私は声を掛けようとした。
「っ...」
あ...自分が声出ないこと、忘れてた...。
私はノートに書いてから如月君の元に駆け寄る。
「おい見ろよっ...!花園さんポニーテールだ!」
「やっべ、可愛い〜!!」
「男ならイチコロ!!」
「天使!? 女神!?」
そんな男子達の声は、私は聞こえていなかった。
如月君の前に来ると、如月君はふわっと微笑んだ。
それが私は嬉しくて、私も満面の笑みを返す。