世界で一番大好きです。
『私、書くの遅いし、面倒くさくならないの? 無理して私と話してるなら、もう良いよ。充分だよ。』
それを見せると、如月君は驚いたような顔をしたあと、怪訝な顔で私を見つめてくる。
「面倒くさいってなんだよ。俺は好きでお前と喋ってんだ。それに、長い文も、伝えたいことも全部書けるように、昨日ノート買ったんだからな」
「!」
そう、だったの...?
私の、ため?
う、嬉しくて泣きそうっ...。
「たとえお前が書くの遅くても...」
如月君は私の目をまっすぐに見た。
「お前が書くまで何時間だって待ってやる」
如月君っ...
そんな風に思っていてくれたなんて...。
私は幸せ者だ。
『ありがとう。ありがとう。ありがとう。如月君とお友達になれて、よかった。』
「俺も」
本当に、嬉しい。