世界で一番大好きです。

あれ? 私こんなの貼ったっけ?


何となくその付箋を取って、何か書いてあるので読んでみた。


『さっきはありがとう。嬉しかった。』



「っ...」



思わず如月君の方を向くと、如月君は頬杖をつきながら微笑んでくれてる。


如月君っ...


私は嬉しくて出そうになった涙を必死に堪える。


如月君が私に何かを書いてくれたのは初めてだ。


この付箋、一生大切にしようっ...!


私は自分の付箋を取り出して、シャーペンを動かした。


『私こそ、いっつもたくさんありがとうだよ!あと、私も分からない問題あったら教えてね!』


その文字を見た如月君は『ははっ』と小声で笑っていた。


私もその姿につられて笑ってしまう。


その姿を、水瀬さんに睨まれていることも知らずに―――




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