世界で一番大好きです。
放課後、私はなぜか水瀬さんに呼び出された。
呼ばれた屋上に足を運べば、水瀬さんは微笑んでいて。
「よかった、ちゃんと来たのね」
でもその目は、笑っていなかった。
背筋が凍るとは、まさにこの事を言うのだろう。
怖かった。
何を言われるのだろうと、怖かった。
「要件はただ1つなの。...如月君に、今後一切近づかないで」
「っ...」
とっさに首を横に振るが、水瀬さんはお構いなしだ。
「如月君は...私が奪うから」
嫌だっ...如月君はっ...
私はノートを取り出して書き出す。
水瀬さんも気になったのか私が書き終わるのを待ってくれる。
書き終わって、私は水瀬さんにノートを見せた。