世界で一番大好きです。
「なっ...!」
水瀬さんは声を出して驚いた。
『私は如月君のことが大好きです。』
ノートの1面全部を使って私はそう書いた。
次のページをめくって再び見せると、水瀬さんは悔しそうな顔をした。
『だから、負けません。』
負けたくないっ...如月君が他の誰かのものになるなんて嫌だっ...
「はっ...じゃあ正々堂々と勝負ね!」
私は大きく頷く。
水瀬さんは、こんな事を言うくらいだから、悪い人ではないと思う。
裏でコソコソせずに正々堂々と言ってくれた。
私だって...!
その夜はあまり眠れなくて、ドキドキしていた。
明日から水瀬さん、どうなるんだろうっ...