世界で一番大好きです。

如月君は悪くないのに、どうして涙がでるのっ...?


こんな姿、見られたくなかった...。


如月君困ってる...。


私は差し伸べられた如月君の手を振り払って、走り出した。


廊下をただひたすらに走って、曲がり角を曲がった時だった。



「うぉっ!?」


「っ...!?」



いったたぁ〜...


私は誰かにぶつかってしまい、尻もちを着いた。



「だ、大丈夫かよ!?」



あ、同じクラスの渋谷君だ...。


私は首を横に振った。



『私こそ、周り見てなくて。私は大丈夫です。すみませんでした。』


「そうやなくて、お前大丈夫ちゃうやろ。泣いとるやないか」



彼は関西弁が混ざっていて明るい性格をした人だ。



『目に虫が入っただけです。』



再びノートを見せると渋谷君は珍しいものを見たようなめをして、その後急に吹き出した。
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