世界で一番大好きです。
告白
「っ...花園さん?」
あ、水瀬さんだ...。
「如月君から、聞いたのっ...?」
何の事だろう...。
「って、あんたに質問しても無駄なんだったわ」
そう言ってトイレの扉をバンッと勢いよく開けた水瀬さん。
私はビクッと肩を震わせる。
『何も、教えてくれませんでした。』
そう書いたノートを水瀬さんに見せる。
「そう、なのね...。相変わらず優しいのね、如月君は」
私もその言葉に頷く。
如月君は優しい。
「もういいわ。アンタには教えてあげる」
水瀬さんってこんな性格だったっけ?と思いながらも水瀬さんの言葉に耳を傾ける。
「あたしね、振られた」