世界で一番大好きです。
「書くんじゃなくてっ...言いなさいよねっ!!」
私は大きく何度も頷いた。
たとえ結果が、望む未来ではなかったとしても、今まで通り話せなくなってしまっても、知って欲しい。
私の想い。
「っ...」
私は音楽室に戻ろうと走り出す。
「ホントッ...如月君も花園さんも、鈍感なんだからっ...」
トイレを出た水瀬さんがそう言う。
「お前もえぇ子やなぁ。わざわざ恋敵の背中押すとか。俺絶対できへんもん」
たまたま通り掛かったという渋谷君が水瀬さんの頭に手を置いてクシャッと撫でる。
「うるさいっ! アンタ誰よっ!」
「うわひっど! 同クラやで!?」
「知らないっ!」
「おまっ、性格えらい違いやな!」